会社を辞めたい!うつ病経験者が語る損しない会社の辞め方!

このページを見ている方はすでに「自分がうつかもしれない」そして「仕事を辞めたい」と思いながらも懸命に働いている方が多いのではないでしょうか。精神的に苦しい中でも辞められない理由は様々あると思います。

 

うつ病かもしれないと感じたら

辞めらない理由

  • 金銭問題
  • お世話になった上司がいる
  • 土日休みで転職活動ができない・疲労感でそれどころじゃない
  • 人の目が気になる
  • 決断しきれない
  • まだ3年働いていないし…
  • つらいのは私だけじゃないはず…などなど

 

これはうつ病だった私が異変を自覚しながらも働き続けていたときに考えていたことです。一つくらいはあてはまるのではないでしょうか?

 

うつは原因が何であれ、決して「甘え」ではありません。人間には抱えきれる度量が決まっているものです。休職してからそれを自覚できるようになりました。

 

うつ病を発症しているときは正常な判断ができないものです。すぐにでも仕事を辞めたいという気持ちが募っているかもしれませんが、こういう時に「仕事を辞める」という大きな判断をしてしまうと、後になって後悔するということも少なくありません。

 

現在、ある程度回復した私は振り返ると、限界が来た時に初手で「仕事を辞める」という手段を取らなくて良かったと思っています。ですが失敗したと思っていることもあります。それらを紹介して皆さんの今後の役に立てればと思います。

 

私のうつ病体験談

私が当時自覚していた症状は

  • 電車で過呼吸気味になる
  • 電車を降りてから会社まで歩いている途中で涙がボロボロこぼれてしまう
  • 頭がぼーっとして回らない
  • 人ごみの中で一人取り残されたかのように離人感がある
  • 真夏の日差しが暖かく感じる
  • いつでもどこでもノルマのことが頭から消えず、夢にもでてくる

 

このようなことがありました。この中に該当しなくても、

 

  • 興味や喜びの感情が抜ける
  • 食欲の低下、味がわからない
  • 不眠になる
  • 著しい疲労感、休日は寝て終わってしまう
  • 死にたいと思うようになる
  • 周りの音がうるさいと感じるようになった

 

上記のようなことがほぼ毎日のように2,3週間続いていればうつ病の可能性が高いと言えます。

 

まずは病院へ

まずは最寄りの病院へ行ってみましょう。「精神科・心療内科」と聞くと、行き辛さもあるかもしれません。

 

ですが、多くの町にある精神科系のクリニックは、落ち着いた雰囲気でリラックスできるような空間に造られていて安心できるところが多いと思います。まずは最寄りの病院に行ってみましょう。

 

はじめから「仕事を辞める」は危険!

仕事を辞めれば当然、無収入になります。その中で保険料などを納めなければいけません。退職してすぐ失業保険という手もありますが、利用できる期間は限られています。

 

そしてうつ病の回復期間は2~3ヶ月と言われています。心の回復を待っていると十分な転職活動ができず、焦りからうつ病の回復も遅れてしまう可能性があります。効率の良い失業保険の受給法は後に紹介します。

 

「辞める」のではなく「傷病手当金をもらいながら休職」が得策!

精神科の先生の診断書があれば、会社に籍を置いたまま休職するという手段を取ることができます。そして多くの会社では「傷病手当金」というものを受給することができます。

 

傷病手当金とは、病気やケガで就労が困難な場合に本来の給料の3分の2受け取ることができる制度です。申請書類は会社が用意してくれ、会社に提出することになります。

 

※会社によって制度がない場合、条件付きの場合があります。自分の会社の就業規則や保険組合のHPを見て確認しておきましょう

 

傷病手当金を受け取る上で知っておきたいルール

① 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと

この4日間を「待機期間」と呼び、支給の対象になりません。なお給料の「支払いがあったかどうか」は関係ないのでこの4日間を「有給休暇」とすることをオススメします。

 

②    休業した期間について給与の支払いがないこと

もし支払いがあった場合は、その分調整されて支給が少なくなります。休職期間に入ってしまったら有給休暇は調整され無意味になってしまいます。なので、初めから辞めるつもりなら有給は先に消化してしまった方が良いでしょう

私はこの2点を後になって知ったので4日間無給の状態と有給を残した状態での退職となってしまいました。これが失敗したと思っている点です。ちゃんと調べて給料日前に有給申請すればよかったのです。傷病手当金は申請が通るまで約3ヶ月はかかるので「最後の給料の金額」はとても大事です。

 

③    傷病手当金は最大1年半受給することができる

これは生涯のうちで通算1年半なので、3ヶ月で復帰した場合は残り1年3ヶ月ということになります。この1年半を使い切ってしまうと、病気やケガで再度休むことになっても傷病手当金の申請はできないので注意が必要です。

 

④    退職後でもうつ病が治っていなかったら継続受給できる

これは退職日まで被保険者期間が連続で一年以上あるというのが条件です。なので、まだ現在の会社に入って一年未満という方は、条件を満たすまで辞めずに休職することで日にちを稼ぐのが得策です。経験談ですが、人間うつになる職場は一ヶ月足らずで症状が出てきます。なので、「まだこれくらいしか働いてないから…」と我慢して働く必要はないと思います。

もう一点、大事なのが「最終出勤日」に設定している日に引継ぎなどで出勤してしまうと継続受給ができなくなってしまう点です。この二点さえおさえておけば、仕事を辞めた後でも給料の3分の2を受け取ることができるという点は大きなメリットです。

 

うつ病で仕事を辞めても社会復帰はできる?

失業保険を上手く使おう

傷病手当を継続受給で仕事を辞めた場合、すぐに失業保険を受けることはできません。なぜなら傷病手当金を受給しているということは「労働不能」と医師に判断された状態にあるからです。失業保険では「労働の意思及び能力があるにもかかわらず、職業につけない状態」であることを「失業」と呼んでいて、労働不能者はそこに該当しないのです。

 

失業保険の受給期間は原則として離職から1年間のうちの所定日数分です。所定日数は人によって違います。

  被保険者であった期間
年齢 1年未満 1年以上5年未満 5年以上10年未満 10年以上20年未満 20年以上
30歳未満  90日 90日 120日 180日
30歳以上35歳未満 120日 180日 210日 240日
35歳以上45歳未満 150日 240日 270日
45歳以上60歳未満 180日 240日 270日 330日
60歳以上65歳未満 150日 180日 210日 240日

引用 :  ハローワークインターネットサービス

 

うつ病でですぐに働けず、1年以上経過してしまった場合、受給はできません。しかし受給期間延長制度を利用することが可能です。

 

この制度は病気やケガを理由に30日以上働けない場合、最大3年間+元々の1年間で計4年間に受給可能期間を増やすことができます。この制度の申請は働けない期間が30日以上経過した日から1ヶ月以内が期限になっています。

この手続きを取らないと失業保険がおりない可能性が出てくるので必ずやりましょう。うつ病が寛解したら、「労働可能の医師の診断書」を提出すること失業保険を得ることができます。

 

傷病手当金と失業保険を合わせることで、最大で二年程度は手当をもらいながら休め、十分に寛解してから転職活動をすることができるということが保証されています。なので焦らず、ゆっくり療養すれば良いのです。

 

就労移行支援に通うという選択肢も

長い間働くことから離れていると「戻るのが怖い」と思うことや「生活リズムが崩れてしまった」という場合もあるかもしれません。そんな時は「就労移行支援」に通いながら転職活動をするということをオススメします。

 

就労移行支援とは生活リズムや働く感覚を戻すためや就職活動のサポートを受けることができる「社会復帰の訓練所」のようなところで、仕事の斡旋もしてくれます。給料は出ませんが毎日同じ時間に通い、仕事をするとこで「今の自分にできること」を実感できますし、現在では様々な資格を取れる就労移行支援センターも少なくありません。

 

医療費負担の抑え方

ゆっくり療養できる期間があるとはいえ、入ってくるのは今までの給料の3分の2程度。精神科にかかると大体二週間に一回は通院し、何種類もの薬が処方されることになると思います。

 

必要なものとは言え、医療費はばかになりません。そんな時に役立つ制度を紹介します。

 

自立支援医療(精神通院医療)

精神病関連で通院が必要な場合、薬代も含め医療費が1割負担になる制度です。これは専用の診断書を市役所に届け出る必要があります。

 

また、うつ病は「重度かつ継続」の対象となるので、月額の医療費の負担が2500円を超えることがなくなります。注意点としては、利用する病院と薬局を指定する必要があるので、通院する病院と薬局のみこの制度が適応されると知っておきましょう。

 

良い病院?

上記で解説した自立支援医療ですが、専用の診断書が病院で用意がされていない場合、自分で市役所の障害関係の課まで行って指定診断書をもらいに行かなければなりません。

 

私自身、何件か病院を転々としてわかったことですが、自立支援医療の存在を教えてくれない病院もあります。そういった病院はあまり「良い病院」とは言えないかもしれません。

 

心が弱っているときほど、今通っている病院に縋り付きたくなってしまうものです。ですが精神科ほどピンからキリまである病院はないと思っています。数値で測れるものではないからです。ぜひ自分が安心できる病院を探して見つけてみてください。

 

まとめ

  • 辞める前に傷病手当金を受けながら休職して寛解してから転職活動をしよう
  • 傷病手当金の4日間の待機期間は有給休暇にした方がお得
  • 治りきる前に辞めても傷病手当金は継続できる!
  • 辞めたら1ヶ月以内にハローワークに失業保険受給期間延長の申請を。
  • 就労移行支援を上手く使えば社会復帰がしやすくなる
  • 自立支援医療を受けていれば医療費は1割負担の上限2500円。初診の時に医師に聞いておこう。

いかがでしたか。今回はうつ病で休職・退職した場合の受けることができる制度を紹介していきました。苦しい中で働いているときは様々なことが頭をよぎり、一歩を踏み出せないかと思います。

 

ですが、「思っているほど悪いことにはならない」というのがうつ病で退職した経験を持つ私の感想です。これを読んでいる皆さまが心が安らぐ日が来ることを祈っています。

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